WORLD HERITAGE IN EUROPE

ヨーロッパの世界遺産 4選

海に浮かぶ修道院、いまも建設が続く大聖堂、西洋文明のふるさと、そして運河がめぐる水の都。ヨーロッパを旅するなら一度は訪れたい、4つの世界遺産を紹介します。

01 / FRANCE

モン・サン=ミシェルとその湾

Mont-Saint-Michel and its Bay

国
フランス(ノルマンディー地方)
登録
1979年・文化遺産

フランス北西部の湾に浮かぶ小さな岩山の島に、修道院がそびえ立つ姿から「西洋の驚異」とも呼ばれます。始まりは708年、大天使ミカエルのお告げを受けた司教オベールが小さな礼拝堂を建てたことだと伝えられています。

その後、何世紀にもわたって増築が重ねられ、13世紀には「ラ・メルヴェイユ(驚異)」と呼ばれるゴシック様式の建物が完成しました。フランス革命の時代には、牢獄として使われたこともあります。

見どころ:ヨーロッパでも有数の潮の満ち引き。満潮時には島が海に囲まれ、干潮時には広大な干潟が現れます。

02 / SPAIN

アントニ・ガウディの作品群

Works of Antoni Gaudí

国
スペイン(バルセロナとその周辺)
登録
1984年・文化遺産(2005年に範囲拡大)

建築家アントニ・ガウディが手がけた建物のうち、グエル公園、グエル邸、カサ・ミラ、カサ・バトリョ、そしてサグラダ・ファミリアの「生誕のファサード」と地下聖堂などが登録されています。

なかでもサグラダ・ファミリアは、1882年に着工し、翌年からガウディが設計を引き継ぎました。ガウディが亡くなったあとも建設は続き、いまも完成に向けて工事が進められています。

見どころ:直線をほとんど使わない、植物や生き物を思わせる曲線のデザイン。光が差し込むステンドグラスは、まるで森の中にいるようです。

03 / GREECE

アテネのアクロポリス

Acropolis, Athens

国
ギリシャ(アテネ)
登録
1987年・文化遺産

アテネの街を見下ろす丘の上に築かれた、古代ギリシャの聖域です。紀元前5世紀、政治家ペリクレスの時代に、女神アテナにささげる神殿が次々と建てられました。

中心となるパルテノン神殿は紀元前447年から紀元前432年にかけて建てられ、古代ギリシャ建築の最高傑作といわれます。少女の像が屋根を支える「エレクテイオン」や、入口の門「プロピュライア」も見逃せません。

見どころ:まっすぐに見えるよう、柱や土台にわずかなふくらみや傾きをつけた設計。2500年前の建築家たちの、目の錯覚まで計算した工夫が残っています。

04 / ITALY

ヴェネツィアとその潟

Venice and its Lagoon

国
イタリア(ヴェネト州)
登録
1987年・文化遺産

アドリア海の奥にある潟(ラグーン)に、100を超える小さな島々をつないで築かれた「水の都」です。5世紀ごろ、外敵から逃れた人々が干潟に移り住んだのが始まりとされています。

街は、地盤に打ち込んだ無数の木の杭の上に建てられています。中世には海洋国家「ヴェネツィア共和国」として地中海の交易で栄え、サン・マルコ大聖堂やドゥカーレ宮殿など、その繁栄を伝える建物がいまも残っています。

見どころ:車の走らない街。人々の足は船と徒歩で、大運河をゆくゴンドラや水上バスから眺める街並みは、ここでしか見られない景色です。